RLSAとは?設定方法から効果的な使い方、メリットデメリットなどを解説

RLSAとは、検索広告向けリマーケティングとも呼ばれる広告の配信方法です。訪問済みユーザーが検索をした場合のみに広告を表示したり、入札の強弱やランディングページを変更できます。

この記事では、RLSAの設定方法や効果的な使い方、メリットデメリットを解説していきます。

※Google広告では検索広告向けリマーケティング、Yahoo!広告(YSS)ではサイトリターゲティングとも呼ばれますが、基本的な内容は同じものです。

株式会社ジオコードは国内で取り扱える殆どの広告を取り扱っています。
RLSAはもちろん、Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。

RLSA(検索広告向けリマーケティング)とは

RLSAとは、Remarketing Lists for Search Adsの略です。

リストに含まれているユーザーが検索した場合に入札単価を高めたり、訪問済みユーザーのみビッグワードを狙って配信するようなことが可能です。

RLSAの活用方法とメリット、デメリット

RLSAのメリットとデメリットを解説していきます。

メリット

  • 訪問済みユーザーに対しての入札単価を調整できるため、成約見込みの高いユーザーを効率的に集客できます。
  • サイト訪問者などに対して配信内容を分けることができるため、最適化した配信が可能です。
  • お申込み済みなど、コンバージョンしたユーザーを判別して除外することができるため、不要なコストを抑える事が出来ます。

デメリット

  • リストが1000以下など、サイズが少ないと配信できません
  • 別パターンを配信する場合、手間がかかります。

検索ユーザーに対してターゲティングするという性質上、リストサイズが小さいとボリュームが出ません。配信ボリュームを確保できるかは注意しておきましょう。

活用方法

同じようなキーワードで検索した場合でも、RLSAを活用することで効果的な出し分けが可能です。具体的な活用事例を紹介します。

  • 訪問済みユーザーは入札単価を引き上げる
  • 訪問済みユーザーのみビッグキーワードでの配信を実施する。
  • 成約済みユーザーは定期購入を案内する。
  • 初訪問のユーザーはサービスの概要を説明したLPへ、訪問済みユーザーは比較検討に関するデータを中心にしたLPへ誘導する。
  • 「ローン」で検索したユーザーに対し、「カーローン」のページ訪問者はカーローンのページ、それ以外のユーザーはフリーローンのページを配信する。

設定できるリスト

Google

Googleの場合、YouTubeやアナリティクスなど、Googleのサービスと連携しやすい点が特徴です。

ウェブサイトを訪れたユーザー
ユーザーの訪問履歴などから作成できるリストです。Google広告のリマーケティングタグをサイトに設置する事で収集します。リストの条件を設定できるため、特定のページ訪問者やカートに入れたユーザーのみに絞るなど、細かく設定することも可能です。
どのような条件を設定するかで成果は大きく変わります。サイトの内容などに応じて、効果的な条件を検討しましょう。
Googleアナリティクスのオーディエンスリストアナリティクスと連携することで使用できるリストです。Google広告単体では設定できないアナリティクスのオーディエンスリストを使用できます。
YouTubeユーザー
YouTubeアカウントとリンクした場合に使用できるリストです。リンクしたチャンネルや特定の動画を視聴したユーザー、動画を再生リストに追加したユーザーなどを対象にする事ができます。
アプリユーザーアカウントをリンクしたアプリ(iOSやAndroid)内の行動履歴などを元に作成したリストです。アプリ内行動で広告を出し分けたい場合などに使用します。
顧客リスト(連絡先情報にもとづくリスト)カスタマーマッチとも呼ばれているリストです。顧客のメールアドレスや電話番号、住所などに元に作成するユーザーリストです。

Yahoo!

ターゲットリスト(ウェブサイトを訪れたユーザー)
ユーザーの訪問履歴などから作成されるリストです。Yahoo!のサイトリターゲティングタグをサイトに設置する事で収集します。YDNのタグとは別のタグになるため、注意しましょう。
リストの条件を設定できるため、特定のページ訪問者や特定期間の訪問ユーザーのみに絞るなど、細かく設定することも可能です。
どのような条件を設定するかで成果は大きく変わります。サイトの内容などに応じて、効果的な条件を検討しましょう。

RLSAの設定方法

Google

1.ツールからオーディエンスマネージャを開く

2.+ボタンを押して、リストの種類を選択する(ウェブサイトを訪れたユーザー」等)

引用元:Google広告 管理画面
引用元:Google広告 管理画面

3.作成するリストの条件を指定して「オーディエンスを作成」を押す

こちらでリストの作成が完了します。

3.対象のキャンペーン等にてオーディエンスの編集画面を開き、作成したリストを選択する

→閲覧 →ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法 →ウエブサイトを訪れたユーザー

(YouTubeの場合は「YouTubeユーザーを選択」)と選択していきます。

対象ユーザーによって配信内容を出し分ける場合はターゲティング、入札単価を変える場合はモニタリングを選択しましょう。

こちらで設定は完了です。必要に応じて入札単価などを調整しましょう

Yahoo!

1.ツールのターゲットリスト管理を開く

2.ターゲットリスト追加ボタンを押す

3.リストの条件や訪問の有効期間を指定して保存

 ※全訪問者を対象にする場合は「条件を指定しない」を選択

4.作成したリストをキャンペーンやグループに関連付けする

引用:Yahoo!広告 – 管理画面

こちらで設定は完了です。必要に応じて入札単価などを調整しましょう。

RLSAの注意点

RLSAを使用する上での注意点はこちらです。

リストサイズ

リストのユーザーが検索した場合に広告を配信するため、リストの数が少なすぎるとボリュームが出ません。Googleでは1000件以上ないと、配信も開始されない仕様となっています。

ターゲティング

ユーザーの行動によって広告を出し分ける事ができるため、キーワードだけでは絞り込みできないユーザーをターゲティングする事ができます。しかし、細かく条件を分けすぎると、サイズが少なくて配信ができない可能性が高くなるため、注意しましょう。

リストの質

リストの質を高めると、リストサイズは減少してしまうことが多いです。訪問者に対するRLSAより、カートに入れたユーザーへ配信したい!というような場面も多いですが、質とサイズのバランスを確認して、運用しながら調整していきましょう

まとめ

RLSAは、ビッグキーワードで採算が合わない場合や、成約率が高いユーザー層の入札単価を高めたい場合などに活用する事ができます

しかし、色々な事ができる反面、リストサイズが小さくて思ったより動かないな…となる事も多いです。あまり細かく分けるより大き目に分類し、配信状況を見ながら調整していくと良いのではないでしょうか?

限られた広告費を有効活用するためにも、RLSAを導入してみてください。

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