広告表示オプションとは? 種類や特徴、設定方法まで解説!

Google広告やYahoo!広告のリスティング広告を出稿するにあたり、キーワード選定や広告文の作成に注力していると思いますが、もう一つ設定するべきものがあるのをご存知でしょうか?

それは「広告表示オプション」です。

広告表示オプションには、目的に応じてさまざまな種類のフォーマットが用意されています。上手に利用すれば訴求の可能性が広がり、CV獲得につながることも期待できます。

この記事では、広告表示オプションの種類や特徴、設定方法まで詳しく解説いたします。最後に成果の確認方法も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

※本記事の情報は2022年4月時点のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

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広告表示オプションとは?

広告表示オプションとは、リスティング広告の広告文の下に追加の情報を表示することができる機能のことです。

Google広告とYahoo!広告で少し異なる点はありますが、設定できるものは、追加のテキスト・指定箇所へのリンク・電話ボタン・住所情報などがあります。

広告表示オプションが検索結果一覧に表示されるとユーザーの目に留まりやすく、具体的なアクションを促しやすいため、コンバージョン率(CV率)の向上が期待できます。 

広告表示オプションを使うメリット

広告表示オプションを使うメリットは3つ挙げられます。どのようなメリットがあるか具体的にご紹介します。

広告の視認性が上がる

広告の見出しや説明文の下に、テキストや画像で情報が付加されて表示されるため、検索結果が表示されたとき、通常の広告よりも表示面積が大きくなります。

表示面積が広い分、広告の視認性が高まり、よりユーザーの目を引くことが可能です。

目立つのでクリックされやすくなり、クリック率の向上が期待できるでしょう。

コンバージョン率が上がる

クリック率の向上が期待できる以外に、直接コンバージョンにつながる可能性も高くなります。

電話で問い合わせする、店舗への経路を検索するなど、具体的なアクションを促すことが可能だからです。

たとえば、電話番号を表示するオプションを設定しておくと、水回りのトラブル、鍵やガラスの修理などの緊急性が高い商材でコンバージョンが高くなる傾向があります。

広告ランクの評価が上がる

広告ランクとはGoogle広告において、広告の掲載順位と広告掲載の有無を決めるために使用される評価値のことです。

広告ランクは入札単価や広告品質などさまざまな要素から算出されますが、広告表示オプションを設定していることも要素の一つとして考慮されます。

広告表示オプションを設定しておいた方が広告ランクの評価が上がり、掲載順位が高くなりやすくなるのです。

※出典:Google広告ヘルプ|広告ランク

広告表示オプションを使う際の注意点

メリットが多いため、広告表示オプションは可能な限り設定するのがおすすめですが、利用する際に注意する点もあります。3つの注意点を順番にご紹介します。

クリックされたら費用が発生する

通常のリスティング広告と同様に、広告表示オプションをクリックされると費用が発生します。

例えば、アプリリンク表示オプションの場合はダウンロードボタンがクリックされた時、電話番号表示オプションの場合は通話ボタンがクリックされた時に費用が発生します。

Google広告ヘルプ|広告表示オプションと実際のクリック単価について

設定しても表示されるとは限らない

広告表示オプションは設定したからといって必ず表示されるとは限りません。

Googleによると表示される可能性が高まるケースは、「広告表示オプションを表示することで、掲載結果の向上が見込まれる場合」や、「広告の掲載位置と広告ランクが十分に上位である場合」とされています。

※出典:Google広告ヘルプ | 広告表示オプションの表示可能性を高める

ポリシー違反の場合は不承認または配信されない

広告表示オプションには通常の広告と同様にポリシー(広告掲載基準)があります。

ポリシーに違反すると不承認となり、承認となるまで広告は配信されません。

また広告表示オプションの種類によって、ポリシー以外にも要件が設けられている場合があります。詳しくは設定時にヘルプページをよく確認するようにしましょう。

Google広告とYahoo!広告の違い

広告表示オプションは、Google広告とYahoo!広告で呼び方が異なったり、Google広告にしかないものもあります。

Google広告とYahoo!広告のそれぞれの広告表示オプションを簡単にまとめたものが以下の表です。

No.オプション名(Google広告)オプション名(Yahoo!広告)
1サイトリンク表示オプションクイックリンクオプション
2コールアウト表示オプションテキスト補足オプション
3構造化スニペット表示オプションカテゴリ補足オプション
4電話番号表示オプション電話番号オプション
5住所表示オプション
6アフィリエイト住所表示オプション
7価格表示オプション
8アプリリンク表示オプション
9プロモーション表示オプション
10リードフォーム表示オプション

Google広告では10種類、Yahoo!広告では4種類の広告表示オプションがあることが分かります。

広告表示オプションの種類と特徴

ここからは広告表示オプションの種類と特徴をご紹介します。

前述のように、Google広告の方が種類が多いため、Google広告の名称でご説明していきます。

種類別に特徴を簡単にまとめたものが以下の表です。

No.オプション名(Google広告)概要おすすめ商材
1サイトリンク表示オプション広告文に設定したURLの他に別ページにもリンクさせる機能全て
2コールアウト表示オプション広告文以外のアピールポイントを追加で表示する機能全て
3構造化スニペット表示オプション広告文以外にサービス内容で補足したいことを追加で表示する機能指定可能なジャンル全て
4電話番号表示オプション電話番号を追加できる機能緊急性の高い商材、電話の問い合わせが多い商材
5住所表示オプション広告に会社・店舗の住所や地図を追加できる機能来店を目的としている商材
6アフィリエイト住所表示オプションユーザーの最寄りの販売店を表示できる機能自社商品を小売りチェーンを通して販売している商材
7価格表示オプション広告文の下に商品やサービスなどの種類と価格を表示することができる機能指定可能なジャンル全て
8アプリリンク表示オプション広告文に設定したURLの他にアプリのダウンロード画面にもリンクさせる機能アプリ・Webサイト共にある商材
9プロモーション表示オプション広告文の下に商品やサービスの割引情報が表示できる機能イベントや期間限定の割引セールなどがある商材
10リードフォーム表示オプションサイトに遷移しなくても問い合わせや資料請求などができる機能見込み顧客のリード獲得を目的としている商材

続いてそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

1.サイトリンク表示オプション

サイトリンク表示オプションは、広告文に設定しているURL以外の遷移させたいページにリンクさせる機能です。

リンクボタンになるテキストの他に説明文を追加することもできます。

説明文を追加することで、より視認性が上がりクリックされやすくなります。

しかし、説明文も広告表示オプション同様、必ずしも表示されるとは限らないので注意が必要です。

またランディングページのような最終URL以外に遷移先がない場合は設定ができません。

その場合はランディングページにサイト内リンクを設定し、サイトリンク表示オプション(クイックリンクオプション)に設定することをおすすめします。

文字数リンクテキスト 半角25文字 説明文 半角35文字
最低設定数2つ
表示数パソコン:最大6つ(Yahoo!広告は:最大6つ)スマートフォン・タブレット:最大8つ(Yahoo!広告は:最大6つ)
推奨数6つ以上

2.コールアウト表示オプション

コールアウト表示オプションは、広告文以外のアピールポイントを追加で表示する機能です。

たとえば、「全国送料無料」「24時間対応可能」「ポイント還元キャンペーン中」など、取り扱いサービス以外で伝えたいことを短い文言で表示できます。

期間限定で表示させたい場合はスケジュール設定も可能です。

文字数半角25文字 
最低設定数2つ
表示数最大10つ(Yahoo!広告は最大4つ)
推奨数8つ以上(Yahoo!広告は4つ以上)

3.構造化スニペット表示オプション

構造化スニペット表示オプションは、広告文以外にサービス内容で補足したいことを、短い文言で表示する機能です。

コールアウト表示オプションと似ていますが、設定できるカテゴリが決まっていて、カテゴリを選んでから関連する文言を設定します。

設定しておくと検索結果に応じて最適な組み合わせが表示される仕組みです。

設定できるカテゴリは、以下の13個です。

  • サービス
  • タイプ
  • モデル
  • コース
  • スタイル
  • ブランド
  • おすすめのホテル
  • 設備
  • 周辺地域
  • 学位プログラム
  • 到着地
  • 番組
  • 保険の保障
文字数半角25文字 
最低設定数カテゴリ内の登録個数 3つ
表示数パソコン:最大2つ(Yahoo!広告は最大1つ)スマートフォン・タブレット:最大1つ
推奨数カテゴリ内の登録個数 4つ以上

4.電話番号表示オプション

電話番号表示オプションは、広告に電話番号を追加することができます。スマートフォンなどの通話可能な端末の場合、ユーザーが通話ボタンをタップすることで直接電話をかけることが可能です。

緊急性が高い商材や電話で問い合わせをしたいユーザーが多い商材で、コンバージョンにつながりやすいです。

5.住所表示オプション

住所表示オプションは、広告に会社・店舗の住所や地図を追加できる機能です。

住所表示オプションを設定することで、ユーザーに来店を促すことができます。

また住所表示オプションは通常の検索結果画面以外に、Googleマップの検索結果にも表示されます。

住所表示オプションを設定するには、Googleマイビジネスの登録・Google広告とGoogleマイビジネスの連携が必要です。

6.アフィリエイト住所表示オプション

アフィリエイト住所表示オプションは、小売りチェーンを通して自社商品を販売している場合に、ユーザーの最寄りの販売店を表示できる機能です。

スマートフォンなどのモバイル端末であれば、最寄り販売店までの経路も確認することができます。

アフィリエイト住所表示オプションは、前述の住所表示オプションと違い、Googleマイビジネスとの連携は不要です。

7.価格表示オプション

価格表示オプションは、広告文の下に商品やサービスなどの種類と価格を表示することができる機能のことです。

価格表示オプションから商品の詳細ページに遷移することによって、より成約に至るまでの経路を短くすることができます。

選べるタイプは以下の9種類です。

  • ブランド
  • イベント
  • 場所
  • 地区
  • 商品のカテゴリ
  • 商品のバリエーション
  • サービス
  • サービスのカテゴリ
  • サービスのグレード
文字数ヘッダー、説明文:半角25文字 
最低設定数3つ
表示数デバイスのサイズにより変動
推奨数5つ以上

8.アプリリンク表示オプション

アプリリンク表示オプションは、広告文に設定している最終ページURLの他にアプリのダウンロード画面に遷移させることができる機能です。

アプリのダウンロード数増加が目的の場合は、「アプリ訴求広告」の利用が推奨とされています。

文字数テキスト:半角25文字 
最低設定数1つ
表示数デバイスのサイズにより変動

9.プロモーション表示オプション

プロモーション表示オプションは、広告文の下に商品やサービスの割引情報が表示できる機能のことです。

Googleの設定している年中行事の中からセール内容を選択したり、自由に日程を設定したりできます。また期間限定でプロモーションコードなどを合わせて表示することができます。

Googleで設定されている年中行事の代表例をご紹介します。これ以外にもありますので、詳しくはヘルプページをご確認ください。

いつでも掲載可能なもの掲載期間
新学期
母の日
父の日
独立記念日
建国記念日
季節ごとのセール
掲載期間が決まっているもの掲載期間
新年 12/1 ~ 2/28
年末 12/15 ~ 1/15
旧正月 1/15 ~ 3/1
バレンタインデー 1/15 ~ 2/28
イースター3/1 ~ 4/30
ハロウィーン 10/1 ~ 11/15
ブラックフライデー 10/15 ~ 11/30
サイバーマンデー 10/15 ~ 12/15
クリスマス 11/1 ~ 1/15
文字数アイテム:半角20文字 
表示数1つ

10.リードフォーム表示オプション

リードフォーム表示オプションは、サイトに遷移しなくても問い合わせや資料請求などができる機能のことです。

収集したリードの情報はCSVファイルで管理できますが、ダウンロードできる期間は過去30日間のデータのみのため、定期的にダウンロードする必要があります。

Webhookを作成し、リードフォームを顧客管理システムに紐づけるとリアルタイムでの取得が可能です。

リードフォーム表示オプションは他の広告表示オプションとは違い、キャンペーン単位での設定となります。

文字数表示オプションテキスト:半角30文字広告見出し:半角30文字説明:半角200文字 
表示数デバイスのサイズにより変動

 広告表示オプションの設定方法

実際に広告表示オプションを設定してみましょう。Google広告、Yahoo!広告に分けて、設定するときの手順をそれぞれ説明します。

Google広告での設定方法

Google広告での広告表示オプションの設定方法は以下の通りです。

  1. 広告と広告表示オプションをクリック
  2. 1を押した際に下に出てくる項目の中の広告表示オプションをクリック
  3. 画面が切り替わったら、「+」ボタンをクリックし、プルダウンの一覧の中から作成したい広告表示オプションをクリック
  4. 表示項目に沿って入力する

Yahoo!広告での設定方法

Yahoo!広告での広告表示オプションの設定方法は以下の通りです。

  1. 表示内容選択部分で「広告表示オプション」をクリック
  2. 広告表示オプションの種類をプルダウンから選択
  3. オプション一覧をクリック
  4. 「+オプション作成・編集」をクリックし、作成個数に応じて『1つずつ作成』もしくは『一括作成』を選択
  5. 表示項目に沿って入力する
  6. 「関連付けの設定」から、アカウント・キャンペーン・広告グループなど紐づけたい単位を設定する

広告表示オプションの成果確認方法

広告表示オプションを設定して広告を配信したら、成果を確認してみましょう。Google広告、Yahoo!広告に分けて、成果の確認方法をそれぞれ説明します。

Google広告での確認方法

Google広告での広告表示オプションの成果を確認するには、作成と同じ手順で一覧を表示しましょう。

  1. 広告と広告表示オプションをクリック
  2. 1を押した際に下に出てくる項目の中の広告表示オプションをクリック
  3. 画面が切り替わったら、フィルタのマークをクリック。各広告表示オプションの表示回数やクリック数などを確認できる

Yahoo!広告での確認方法

Yahoo!広告で成果を確認するには、広告表示オプションの作成時と同じ手順で一覧を表示しましょう。

  1. 表示内容選択部分で「広告表示オプション」をクリック
  2. 広告表示オプションの種類をプルダウンから選択
  3. 統計一覧をクリック。表示回数やクリック数などを確認できる

広告表示オプションを設定してCV率をアップさせよう

今回は広告表示オプションについて種類や内容、設定方法などをご紹介しました。

広告表示オプションを設定すれば、広告ランクの評価にも加味され、配信される確率を上げることができます。設定したものが必ずしも広告と共に表示されるわけではありませんが、表示されれば視認性が向上し、CV率のアップにもつながるでしょう。

また設定後は成果を確認しながら定期的な見直しを行い、より成果向上を目指すことが大切です。

もしも、広告運用を行っているけれど、成果が伸びない……などの課題があるのであれば、一度、実績のある広告代理店へ相談してみてはいかがでしょうか。

株式会社ジオコードはWeb広告運用において豊富な実績を持ち、Google Premier PartnerやYahoo!広告認定パートナーなどにも認定された確かな広告運用力があります。

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Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。